目撃

上海は、中国の中でも治安が良いので
わりと安心して街を歩けますが
外国人や観光客の多いエリアでは、スリが多い。
だから　みんな無防備のようで
鞄には、結構注意しているものです。
私も　よく注意するようにと
言われますが　実際その現場を目撃！

家から１００ｍくらい離れた場所を歩いていると
子供連れ？の女性とすれ違ったのですが
女性と子供の顔立ちが
あまりに違うので印象に残っていたんです。
（女性は、普通の中国人系、子供は、ウイグル系）

暫くして何やら　人の気配がするので
横を見ると　さっきの子供がすぐ脇にいるんです。
「？？」と思い鞄に手をかけながら
振り向くともう一人　同じくらいの子供がいます。

暫く警戒しながら歩き続け
その子供を何気なく見ていました。
すると　今度は、前を歩く女性に近づき
ポシェットに手を出し始めるでは　ありませんか
そしてファスナーを開け始めました。
少し開けるとまた離れ　
再び近づいて　少し開ける・・の繰り返し。

もう一人の子供は、見張り役で
しきりに後ろを振り返りキョロキョロ・・・
でも　私が見ていることは、一向にお構いなしの様子です。
その子の目の鋭さに
一瞬「ドキッ」としました。
とても子供とは、思えない大人びた表情ですが
身長は、１３０ｃｍくらいでしょうか・・・・。

彼女の前は、私をターゲットにしていたのかも？

中国語が出来たなら　その女性に
近づいて教えてあげたいと思ったのたが
言葉が分からず　なんと言えばいいのか・・・。
下手したら　私がスリって思われちゃうかも？
なんて考えているウチに　子供の手は、
女性のバックの中に・・・・。

しかし、うまく探せなかったようで
彼の手には、何もないまま諦めたようでした。
わずか５分くらいの時間です。

自分の勇気のなさも反省し
通りを隔てたところで「ホッ」とする私。

しかし、親切心からスリや犯罪を目撃して
教えてあげた人が
後ろから来た大人に刺される事があるという。
何人もがグルになって　邪魔する者には、
報復することも少なくないらしい・・・・。

改めて　ここは、日本じゃないんだ・・・・
日本の考えで行動するのは危険だと知った。