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青蔵鉄道でラサへ2000kmの旅

平均な標高が4000mを超え、最高地点5072mのタング・ラ峠を通過する
世界で最も高い地点を走る青蔵鉄道。
青海省の省都・西寧から西蔵(中国語でチベットと言う)を結ぶ約2000kmの
距離を24時間かけて走ります。



鉄道は、座席が並ぶ硬座(2等椅子席)と
上・中・下3段のベッドの硬臥(2等寝台)、上・下2段ベッドの4人1室で
コンパートメントタイプの軟臥(1等寝台)の3タイプがあります。

私は、4人1室となる1等寝台席なので客が乗車してもみな静かで、
乗り込むと歯を磨いたり、顔を洗ったりと
皆さんすぐに寝る準備をしています。
私は、すでに顔も洗って歯も磨いてきたので
その夜は、青海湖に行った疲れもあってすぐに横になりました。

でもね、耳栓とアイマスクをして眠りに付いたけれど、
空気が薄いせいもあってか頭痛が始まり、疲れているのに寝られない・・・・
そんな状態のまま朝を迎えてしまって寝不足状態の翌日は、絶不調。

それでも持参したドリップコーヒーで車窓に広がる雄大な景色を眺めながら飲む、
朝のコーヒーは格別です。

 

どこまでも続く青い空と大草原、鏡のように青く空を映す湖、
雪に包まれている昆崙山脈など目にするの景色は、
どれもダイナミックで長い時間見ていても飽きることはありません。

しかし、夜に始まった頭痛が標高が高くなるにつれだんだんと酷くなり、
昼食も食べられず、動くこともつらくて、
ただ、金魚のようにパクパクと口を開けて深呼吸するばかり・・・。

これまでもシャングリラや黄龍など標高の高いところに行ったことがあって、
その時は、全く高山病の症状が出なくて元気だったのに・・・・・。

駅のホーム

停車するたびにホームへ空気を吸いに出ると楽になるので、
たぶん狭い車内で外に比べて酸素の量が少ないことも理由かもしれません。
私のほかに日本人のご夫婦も乗車していて、やはり女性が高山病で辛そうでしが、
不思議なくらい中国人は、みんなすごく元気。

同じ部屋の中国人女性にも「全然問題ない?」って聞いてみると、
「全く何の症状もない」と言って、寝たり食べたり元気な様子でした。
みんな中国人は、声も大きいのでお喋りしたりして酸素の吸い込む量が多いのかしら?
私も負けじと口をパクパク深呼吸してましたわ。
 
車内の気圧は、調整しているとうたっているこの鉄道で安心していましたが、
時々駅で乗車して、ドアも開いたりするので、たぶん今は、調整していなのかも・・?
なんてそんな気がしました。

 

この青蔵鉄道の計画が始まったのは、50年代です。

西寧からゴルムドまでは、1984年に完成しており、
更にゴルムドからラサまで開通したのが2006年夏。

永久凍土層や塩湖地帯、低酸素と悪条件の中、かなりの予算と長い月日をかけて
完成したこの鉄道は、チベットの発展を促して
「経済」「観光」「国防」「政治」などの
様々な役割を果たす大きな1歩になったようです。

同じ部屋の中国人女性は、30代前半の寧波の方で女性3人でラサからネパールへと、
国境越えするのだとか。

私も行ったことのある西安の華山では、岩壁にへばりついて、
しがみつく様に進む狭い登山路もあって私は挫折したんですが、
彼女の友人は、TRYしてきたらしい・・・・今まで行った旅行の面白話や
ビックリ話で盛り上がり楽しい時間を過ごしました。
 

寧波の彼女が食堂車からスイカを買ってきて、お裾分けしてくれました。

何も食べれずに苦しくて深呼吸している私にとって、
一切れの冷たくてサッパリしたスイカがとっても美味しく感じて、
お腹に何か入れたほうがいいと食堂車へ買いに行ってきました。


食材を持ち込んで奥の壁の向こうで料理人が中華料理を作っていて、
ここで食べることも出来るし(要予約)、
時間になるとお弁当にして売りに来てくれたりもします。

夫は、お昼にお弁当(30元)と鶏モモの照り焼き(30元)にかぶり付いていて、
なかなか美味しそうでしたよ。
カップラーメンやお粥などの販売もありました。



私は、ここでスイカを2皿(@10元)平らげて少し元気になしました。


青海省から西蔵自治区へ変わると景色も少し変わり、崑崙山脈が近くなってきます。
下に見える白い点々は、羊の群れ。

ヤク(標高3000m以上に生息する毛の長い牛)や馬なども見られて、
そのたびにテンションが上がります 。

   長江の源流

窓の外に広がる景色は、素晴らしくて
地球の始まりを見ているような気持ちなりますが、
標高の2,250mの西寧で1泊してから鉄道に乗車すれば、
高山病になりにくいと聞いていたのに
この鉄道での移動1日は、かなり私には辛い1日でした。




チベットは、日が暮れるのも遅くて21時にしてこの明るさ。

22時半にやっとラサ駅に到着し改札で、パスポートと乗車券、入蔵許可書のチェックを受けると軍人さんが一緒に来なさいと私たちと外国人の8人を従えて歩き始めました。
「??」面倒な手続きとかしなきゃいけないのかと高山病で思うように歩けず
重い足取りで付いていくとゲートの向こうに居るチベット族のガイドさんが、
私たちの身請け保証人として、書類にサインして駅から出ることが出来ました。

2008年以降、チベットへ外国人が入ることは制限されていて、
自由旅行も禁止されています。


これから数日間、このガイドさんと共にチベット観光が始まります。

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プロフィール
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ミント
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横浜から上海、北京と移り住んで、 よっと疲れが出てきた10年目にしてやっと日本に帰国しました。今度は横浜で日々の楽しみや小さな幸せを見つけて生きてます。
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