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今更ながらなんですが、
書きたいと思っていてなかなかUPできないままになっていたチベットの旅話。
突然、話が戻ってしまい申し訳ありません。興味ない方は飛ばしてね。
4日目にドライバーさんと車をチャーターしてラサから300km西にある
ラサに次いでチベットで2番目に大きい町、シガツェまで向かいました。
交通手段は、唯一車だけ。
おまけに道路事情もあまり良くないため運転技術も必要なので、
この車のチャーター代が首都である北京よりもかなり高額なんです。
ツアーでなくて個人旅行でラサ以外の街へ出かけると、
旅行代金がグッと跳ね上がってしまう理由が、これだったわけですね。
山をいくつも越えて、道なき道をひたすら走ったこの移動、
思ったよりもハードでなかなかいい体験をして来ました。
てっきり四輪駆動の車で行くのだろうと思っていたら、
朝で迎えてくれた車を見て「へぇぇぇ~、大丈夫なの?」とちょっと不安に・・。
それでも迷彩服を着た軍人さんのようなたくましいドライバーさんの腕を信じて
まずは、標高4718mの高地にあるヤムドク湖へ出発!
ラサ近郊は、道路も新しく整っているので快適なドライブで、景色を楽しんでいたのですが、
だんだんと道が狭くなり、山道になると急カーブで身体が外に降られるたびに、
身がすくんでしまう私たち。
日本だったらこんな急カーブ、こんなスピードで行かないよね?って思うくらい
スピードを出すので対向車線の車が来るたびにハラハラ、ドキドキ。
以前、チベット自治区のシャングリラに行った時に交通事故に遭って
危うく奈落のそこに車ごと落ちてしまうところを、
たまたま有った車止め(他はないのにそこだけ有ったの)
に助けられたことがあるのでカーフのきつい山道は、トラウマになっているんです。
夫は、耐えられず「ゆっくり走って~」なんてお願いしていました。
途中にあるカンパ・ラ峠の見晴台。↓
もう空が近くて手が届きそうでしょう?
標高4749mなので空気が薄くてカメのようにゆっくりしか歩けないし、
頭もフラフラしてよろよろ。。。。。
道も狭いので、落ちてしまいそうで怖かった・・・。
そして最初の目的地、標高4800mの展望台から見下ろすヤムドゥク湖。
チベット語で「ナムツォ」と言われ「天の湖」を意味します。
4大聖地の一つで、コバルトブルーの澄んだ湖面がとても神秘的で、
何度もカメラのシャッターをきってしまうほど美しい湖でした。
聖なる湖と言われているのが納得できます。
後ろに見える山は標高4400m、ここに居ると全然そんな高さを感じないけど
富士山よりもたかいのよね・・・。
山頂には、氷河が良く見えて肉眼だともっとキレイでしたよ~。
7月末なのに空気も冷たくて寒いくらい・・・・。
到着したときは、少し雲が多かったので、
太陽が出ていたらもっと湖の色も青くて綺麗だったかも。
見所の一つなので、ラサからきた観光客にむきにチップを払えば、
ヤクやチベット犬と一緒に写真を撮ったりしてくれます。
いま思うと撮っておけば良かったな・・・・ってちょっと後悔。
ほとんどの観光客は、ここまででラサに帰っていきますが、
私たちは、ここからこの湖に沿ってひた走り、
ギャンツェという小さな町に向かいました。
両手・膝・腹、胸、額、身体の五つの部分を地に付けて礼拝する「五体投地」。
一般的には、尺取り虫のように全身を投げ打って祈りながら数歩ずつ進みます。
お経を唱えながら地にうつ伏せになって、また立ち上がる、
この動作を繰り返しながら聖地と言われるチベットの湖や山などを廻ったり、
中には、何千キロもの距離を数年かけてラサを目指す信者も多く、
あまりの苦行に途中で命を落とす方も少なくないようです。
これまでも北京や中国の旅先で何度か五体投地をしているチベット人を
見たことがあるので、きっとポタラ宮の周りには、さぞかしたくさんの信者が
五体投地をしているのだろうと思っていました。
しかし、期待とは裏腹にマニ車を回しながら巡礼している人はいるものの、
五体投地をしている方は、お一人しかいませんでした。
もしかして、たまたま少ない日だったのかもしれないけど、
現在、ポタラ宮は寺としての役割よりも象徴的なものでしかなくて、
熱心に五体投地をする信者は、少ないのだそうです。
おまけにチベット人の多くは、農業や遊牧民たちで夏場は忙しく、
五体投地など長い期間かかる巡礼は、仕事が一段落した冬が多いんですって。
そんな訳で無知な私は、期待していた分ちょっと残念でした。
では、ポタラ宮ではなくてみんなどこを目指すのか?
それは、チベット仏教の総本山であるジョカンというお寺で、
チベット人ならだれもが一生に一度は訪れたいと願う憧れの巡礼地。
チベットのあちらこちらから、このジョカンを五体投地しながら目指してきますが、
途中、悔しくも命を落としてしまった場合は、家族がジョカン参拝して
その人の歯をジョカンのある柱の一つに埋め込んで思いを遂げさせる。
その柱は、布で覆われていて見ることはできませんが、もう埋める場所がないくらいなんだそうです。
夏場なのでジョカンの正面でも人が少なめでした。
ジョカン前の広場もご覧の通り、閑散としていますが、
冬場には、この広い広場にもたくさんの信者が五体投地していっぱいになるとか・・。
ジョカンの周りを囲むようにある八角形の道をパルコルと言って、
ここを1週するとお経を数回唱えたのと同じ効力があるため、
たくさんの方がマニ車を回しながら歩いています。
マニ車も1回まわすとお経を1回唱えたのと同じ効果もあるので、
パルコルだけじゃなくて、何処でもたくさんの方がマニ車を回しながら歩いています。
そのパルコルでお昼の暑いさなか、熱心に五体投地をしているかたがいました。
起き上がっては、紙を広げているので、
きっとお経が書かれているのかもかもしれません。
女性のおでこを見ると大きなタコができているの、分かりますか?
長い期間、五体投地をしている方のおでこには、こんな大きなタコができていて、
どれくらい地におでこを付けて祈ったのかと考えてしまいますね。
立ったり座ったりを繰り返すだけでも大変な労力なのに、
ただ何千キロもの距離を歩くだけでも簡単なことじゃないのに、
五体統治をしながら巡礼する方の疲労はかなりだと思う。
それほどの信仰心と忍耐力に感心してしまいます。
2005年にチベット南部を訪れて以来、チベット文化に惹かれて、
いつか自分の目で見てみたいとずーーーーと憧れていた場所、ポタラ宮。
昨晩遅くにラサに到着し暗闇の中だったので,実感がなかったけれど、
やっと目の前にそびえる宮殿を見てついにラサに来たぞと感動が溢れてきた。
憧れが強すぎたのか?
車の窓から目の前にポタラ宮が現れた瞬間、急に涙がこぼれてきちゃって、
ちょっと自分でビックリしました。
ポタラ宮を見て泣いてる日本人。。。。変ですよね(笑。
ラサ市の中心にあるポタラ山(紅山)の上に建てられたこのポタラ宮殿は、
もともとダライ・ラマが生活してた場所。
壮大で天にそびえる建物が青い空に映えてとても美しいかったです。
建物の壁が赤く塗られた部分と白く塗られた部分の2つに分かれているのは、
ダライ・ラマがチベット仏教の宗教指導者であり、
政治的な統治者でもあったからで、赤い部分(紅宮)で宗教活動を行い、
白い部分(白宮)で政務を行っていたそうです。
宮殿の見学は、いろいろ規制があって、
まずは、敷地に入るのにボディチェックと荷物検査を受け、中庭を抜けて階段の前で、
再び荷物検査と、ボティチェックを受けます。
ここでは、日焼け止めや水など液体物も持ち込めずチェックが厳しいので要注意。
見学は、最上階から室内にはいることができて、
右へ向かって見学ルートが作られているので、
まずは、この階段を上って一番上まで行かなくちゃいけないんですが、
一般のビルで30階相当のあたる高さまで階段であがるのは、かなり辛かったです。
おまけにラサの標高が3650mなんで、階段を5段上がると息が切れて、
心臓がもうバクバク、頭はガンガン痛いし、
少し登っては休みの繰り返しで長い長い階段でした〜。
階段は、体調もあるので時間制限はありませんが、見学には時間制限があって、
建物に入った時間から1時間以内に退出しなくてはなりません。
最上部の入り口はこんな感じ。
たくさんの見学者が入場するために列を作っています。
室内も急な階段が多くて息が上がってしまい、歩くのもやっとの状態なので、
できればゆっくりと見て歩きたいところですが、
時間制限と行列に押されて余裕もない感じで、かなり慌ただしい。
せっかく来た念願の場所なのにちょっと残念でした。
ゆっくりと見学するには、観光客の少ない冬場の方が良さそうです。
ポタラ宮には999の部屋がありますが、観光客が見学できるところは、
ごく僅かで室内の撮影も禁止されています。
なのでご紹介できないのが残念ですが、
室内には、歴代ダライラマの玉座や霊塔があり、中でも3700Kgの黄金と
15000個の宝石が使われているダライラマ5世の霊廟は、
黄金に輝いていて圧巻でした。
そして、一番素晴らしかったのは、立体曼荼羅と言って、
仏陀から見た世界を立体化したものです。
(写真は借り物です)
これもガラス越しに見ることしか出来ず、
立ち止まるなと急かされながらの見学で、非常に心残りでした。
ポタラ宮の最上部は約3765m、
すご〜い、富士山の山頂と同じなんですから身体が辛いわけです。
ここからラサの街が一望できて気持ちいい〜。
ダライ・ラマ14世もここからの眺めが好きだったらしいですが、
どんな思い出この宮殿を後にしたのでしょうね。
主を失ったポタラ宮、少し寂しそうでした。
平均な標高が4000mを超え、最高地点5072mのタング・ラ峠を通過する
距離を24時間かけて走ります。
乗り込むと歯を磨いたり、顔を洗ったりと
皆さんすぐに寝る準備をしています。
私は、すでに顔も洗って歯も磨いてきたので
どこまでも続く青い空と大草原、鏡のように青く空を映す湖、
この青蔵鉄道の計画が始まったのは、50年代です。
西寧からゴルムドまでは、1984年に完成しており、
更にゴルムドからラサまで開通したのが2006年夏。
永久凍土層や塩湖地帯、低酸素と悪条件の中、かなりの予算と長い月日をかけて
完成したこの鉄道は、チベットの発展を促して
「経済」「観光」「国防」「政治」などの
様々な役割を果たす大きな1歩になったようです。
同じ部屋の中国人女性は、30代前半の寧波の方で女性3人でラサからネパールへと、
国境越えするのだとか。
私も行ったことのある西安の華山では、岩壁にへばりついて、
しがみつく様に進む狭い登山路もあって私は挫折したんですが、
彼女の友人は、TRYしてきたらしい・・・・今まで行った旅行の面白話や
ビックリ話で盛り上がり楽しい時間を過ごしました。
一切れの冷たくてサッパリしたスイカがとっても美味しく感じて、
お腹に何か入れたほうがいいと食堂車へ買いに行ってきました。
食材を持ち込んで奥の壁の向こうで料理人が中華料理を作っていて、
時間になるとお弁当にして売りに来てくれたりもします。
地球の始まりを見ているような気持ちなりますが、
この鉄道での移動1日は、かなり私には辛い1日でした。
重い足取りで付いていくとゲートの向こうに居るチベット族のガイドさんが、
青海湖から戻って市内で夕食を済ませてから夜10時発の青藏鉄道に乗車し、
チベット拉薩に向かっています。
駅に向かう前にホテルに寄って化粧を落とし、お湯をいれるカップを購入し、
準備万端で駅に向かったいましたが、
人が溢れかえっている駅は、もうぐちゃぐちゃ。
駅の中に入るのに荷物検査や本人確認書、列車のチケットを確認するので、
それを待つ人が押し合いへし合いで体力消耗しました。
まして私のような外国人が、チベットに行くには、制限もあってかなり厳しく、
駅に入るにはパスポートと拉薩への入藏許可、列車のチケットを確認してから、
列車のホームに行く際、乗車の時、列車の中でも確認があって面倒〜。
列車は、座って行く硬坐と寝台付きの軟坐があって私たちは、軟坐なのと、
一緒の部屋になった女性一人と男性も静かな人でとても快適です。
その日は、すぐに寝てしまったけれど、標高の高い場所を走るので、
寝ると呼吸が浅くなる為だんだんと頭が痛くなってほとんど眠れず、
翌朝は辛かったよ。
でも外の景色はきれい〜(≧∇≦)
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